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 ガラパゴス携帯では違法が多かったとはいえ、「着うた」などコンテンツにお金を払う世界がありました。しかし、先程も申し上げたとおり、スマホはパソコンと同じ世界を携帯電話にもたらし、より一層違法が増える世界を作り上げています。

 そもそもネットでは違法が多いだけでなく、リアル以上のデフレが進んでいるのが現実です。音楽でいえば、アルバムCDは3000円程に対して、正規でも日本では1曲300円、アメリカでは1曲日本円で100円ほどです。

 今年その状況をさらに厳しくするのが、今アメリカで普及しはじめているクラウドを使ったサービスの日本上陸です。アップルのiCloudやiTunes Matchがその1つで、自分のPCに入っているプレイリストをアップルのサーバに預けられ、iTunes Matchの仕組みを使えば、自分のサーバのなかにある違法ダウンロードしたものまでもiTunes Storeにある曲と一致すれば、正規の曲に変えてくれるといいます。これは、違法音楽のロンダリング、すなわち“音楽ロンダリング”と呼んでいいでしょう。

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【テーマ13】 日本の文化やジャーナリズムはこのまま衰退するか ネット、スマホに搾取されるテレビ・音楽業界の行く末 ――岸 博幸 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授|2012年の論点を読む|ダイヤモンド・オンライン